コープこうべの平和・国際活動

生活協同組合コープこうべ

PHDスタディツアー 世界の”いま”に目を向ける

2015年4月に起きたネパール大地震。この度、コープこうべネパール緊急募金を寄贈したPHD協会主催のスタディツアー(7月27日~8月5日)に、竹内由美理事(第4地区)が参加。現地の復興状況を報告していただきました。

コープこうべ組合員理事 竹内 由美

私にとって人生初の長旅となったネパールスタディツアー。アドバイスをくださった職員、壮行会を開いてくれた友人、そしてネパールでのたくさんの出会いと、まさに感謝で始まり感謝で終わる旅となった。一日一日がとても貴重な日々であった。旅の目的に沿って振り返ってみたいと思う。

~ピンタリ村、ガハテ村の生活を体験し、村びととの交わりを深める~

ある程度覚悟していた村の生活だが、想像以上に大変だった。雨季のためぬかるんでいる道、やぎの糞、鶏・・・とても苦手だった。特に水牛の糞尿にまみれたしっぽから液体が飛んできたときは、卒倒しそうになった。だが村の人々はそんなことにはまったくお構いなし。子ども達は裸足で歩き回り、やぎや鶏も家の中をウロウロ、糞もポロポロ。それもそのはず、水牛も、やぎも、鶏も貴重な収入源、大切に飼われていた。ただ、おかげでハエも多く、決して衛生的であるとは言えないと感じた。衛生面でいえば、手で食事をすること、手洗いの水、トイレ、下着をはいていない子どもなど、いろいろと目についたが、長い間の習慣でもあり一足飛びに改善とはいかないと思う。ネパール1-2.jpg

また、村中にプラスチックのごみが捨てられていたことも驚きだった。日本で1年間研修をされた研修生のおかげで掃除をするようになったと言われていた。確かに家の中はほうきでよく掃かれて

いたが、プラスチックは自然に返る素材ではないだけに、ポイ捨てをしない意識改革が必要だと感じた。研修生を中心に改善されることを期待したいと思う。

水や農作物はとても大切に扱われ、食事は朝からほとんどが手作りだった。例えばトウモロコシ。実は食べる、皮は家畜のえさに、芯は燃料にと全く無駄がない。かぼちゃのツルを食べることにも驚いた。とてもおいしかった。「もったいない」との精神はやはり大切にしていかなければならないと改めて思った。村でいただいた食事は、思っていたほど辛くも脂っこくもなかったが、これは研修生の配慮とお聞きし、トタンでできた仮設住まいという大変な状況の中で、私達を迎え入れてくださり、もてなしてくださったことに、感謝の気持ちでいっぱいになった。

いったいどの人と、どの子が、どの家に?と思うぐらい、いろんな人が一緒になって食事をした。さすがに昔の日本でもこのようなことはなかったと思う。父親は出稼ぎ、母親も仕事のために不在という兄弟もいたが、村中で育てられ、みんな明るく元気だった。出稼ぎといえば、GDP28%が出稼ぎによるとのことだが、家族が一緒に暮らすことができるよう、男性も村で農業を営み、家畜を効率よく飼育できないものか、私なりに考えてみたいと思う。

~旅の経験から日本との関係を知り、日本の生活を振り返りこれからの自分の行動を考える~

ネパール2-2.jpg「水を汲むこと、大変です。葉っぱを取りに行くこと、畑仕事、大変だと思ったことないです。」との研修生の言葉に、生活をしていく中で、全てが大変とひとくくりにするのではなく、気持ちを切り替えて前向きに暮らしていきたいと思った。また、若者がなかなか希望を持てない日本だが、生きていることに喜びを感じられる世の中を目指して、経済的な幸せだけが全てでなはい、便利な生活=心豊かな生活ではないということを発信していきたい。

~最後に~

ネパール地震に対してのコープこうべの支援に、村の人からたくさんの感謝の気持ちをいただいた。この感謝の気持ちを組合員にしっかりと返していきたいと思う。そして、まだまだ息の長い支援が必要であることも伝えていきたい。

ヒマラヤを見ることができた自分の運を信じ、感謝の気持ちを忘れず、精一杯純粋に生きていこうと決意した旅となった。

みんな、みんな、ありがとう!

※スタディツアーへの目的

地震の被害に見舞われた2つの村を訪問し、復興に取り組んでいる村人やNGOの人々と交流することと、PHD協会研修生の村に仮設住宅の建設、大工の養成、水不足の支援活動など、復興支援がどのように取り組まれているか、現状を視察することです。 コープこうべの平和・国際交流の一環として、PHD協会のスタディツアーに参加しています。

※竹内理事のネパールスタディツアー報告会の開催を希望される場合は、地域活動推進部までご相談ください。

【公益財団法人PHD協会】 Peace(平和)、Health(健康)、 Human Development(人づくり)の頭文字をとって名づけられたNGO団体。日本とアジア・南太平洋地域の草の根の人々との交流を通して、平和と健康を担う人づくりをすすめ、共に生きる社会を目指している。毎年、アジア・南太平洋地域の村の青年を、日本で研修を受け入れている。

(財)PHD協会

Peace(平和)、Health(健康)、Human Development(人づくり)の頭文字をとって名づけられた草の根の人々による国際交流・協力の活動をしている団体です。
日本とアジア・南太平洋地域との交流を通して、平和と健康を担う人づくりをすすめ、共に生きる社会をめざしています。コープこうべはこの趣旨に賛同し、支援しています。http://www.phd-kobe.org/