コープこうべの平和・国際活動

生活協同組合コープこうべ

PHDスタディツアー

人と人とのつながりや心は豊かなところです。

協同組合が設立されていました。

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2010年8月18日(水)~27日(金)

 吉田宜子さん

 

 

このスタディツアーは、PHD研修生の現場の活動を訪ねて、国際協力や開発、私たちの暮らしのあり方を考えるとともに、現地で研修を担当し、生協の考え方や仕組みを伝えることなどを目的としています。今回は吉田宜子さん(コープ六甲)が参加しました。

 ネパール連邦民主共和国

■面積 14.7万平方キロメートル(北海道の約1.8倍)

■人口 2,643万人

■首都 カトマンズ

■民族 リンブー、ライ、タマン、ネワール、グルン、マガル、タカリー等

■言語 ネパール語

■宗教 ヒンドゥー教徒(80.6%)、仏教徒(10.7%)、イスラム教徒(3.6%)

■通貨 ネパール・ルピー

 

 はじめに

 大学時代に「国際交流、国際協力」について学び、ボランティア活動に参加したものの、入所してからは仕事・子育ての毎日で、これといった活動はしていませんでした。ただ、入所動機が組合員活動に魅力を感じてコープこうべに入所したことを思い出し、とてもワクワクして出発しました。

村は日本の40年以上前のような風景

 首都カトマンズから国内線に乗り換えてポカラへ。ここでは、20年前の研修生が日本で学んだ編み物を地域の女性に無料で教え、生活を安定させる活動を行っているラダさんと、実家が私立小学校である10年前の研修生サビトリさんを訪問しました。 

 

CIMG0574.JPGのサムネール画像

 

 

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 道路は舗装されておらず、信号も無く、バイクや車が終始クラクションを鳴らしていました。路上には野良犬ならぬ野良牛がうろついていますが、ヒンズー教の教えに従い大変大切にされ、車やバイクも牛を避けて運転します。

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  また、雨季でしたが、雨が降っても人々は傘をさしません。水を大切にしている国なので、雨水をためる容器もたくさんありました。雨でも洗濯物は干しっぱなしということに、大変驚きました。トイレは水洗ではなく、ペーパーも使わずに水で洗います。お風呂も無く(シャワーは都市にはありますが)、水浴びですませます。

 作った編み物をポカラから日本へ送ろうとすると、カトマンズまで行かないと送れません(それもプロペラ機に乗ってです)。また、郵便局ではリベートのようなものを要求され、なかなか送れないとのことでした。こんなことも発展を妨げる要因の一つではと思いました。

研修生が作った協同組合  

 カトマンズに戻り、バスに3時間乗ってガハテ村へ。昨年の研修生ビショさん、今年の研修生ミンクマリさんもガハテ村の出身です。小学校を見学し、子どもたちと歌を歌ったり折り紙を教えたりしました。その日は、ビショさんの家に宿泊。ネパールの家は、1階は家畜(牛、ニワトリ、ヤギ)と台所、2階は住まいというのが一 般的です。食事は 一つの皿にご飯(タイ米のようなもの)、青菜、豆、スープが入っています。 

   仕事はあまりなく、農業か外国に出稼ぎをするのが一般的でそのため、ほとんどの学校で英語の授業を行っています。学校は無料の公立と有料の私立があります。日本と違い、公立でも毎年の試験に合格しないと進級できません。また、山道を1~2時間もかけて歩いて通学するのが現状です。家の手伝いもあるので、進級するにつれて学校に行けなくなる子どもがたくさんいます。

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 ビショさんは昨年の研修から戻って、村で協同組合を作っていました。コープこうべで協同組合について勉強して、“いいことだ”と思って、村に戻り150世帯の家を一 軒 一 軒歩いて回り、加入をすすめました。説明会を開きましたが、1回目は15人くらいしか集まりませんでした。再度お願いし、35人が参加して今年7月に結成されました。入会金や出資金を集め、毎月増資をして銀行に預けます。出資台帳や、定款までできていたのにはビックリしました。

 

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ネパールの心の豊かさを感じたツアーだった

 今回のツアーに参加してまず感じたことは、日本は恵まれているなということです。安全な飲み水、衛生的な環境があたり前の生活です。ただそれは物質的な豊かさで、心の豊かさ、人と人とのつながりは、ネパールの方が絶対豊かで、温かい生活ではないかと思いました。

 私が一番感動したのは、昨年コープこうべで学んだビショさんが協同組合を作ったこと。PHDの活動の中で、コープこうべが役に立っていることを実感しました。また、私が今回担当した協同組合についての研修ではたくさんの質問が出されたので、私の知識が現地の方の今後の活動に結びつけばいいなと思いました。これからも、ネパールの協同組合へPHD協会を通じて支援していきたいです。

 

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(財)PHD協会

Peace(平和)、Health(健康)、Human Development(人づくり)の頭文字をとって名づけられた草の根の人々による国際交流・協力の活動をしている団体です。
日本とアジア・南太平洋地域との交流を通して、平和と健康を担う人づくりをすすめ、共に生きる社会をめざしています。コープこうべはこの趣旨に賛同し、支援しています。http://www.phd-kobe.org/