コープこうべの平和・国際活動

生活協同組合コープこうべ

PHD研修生の受け入れ

報告

2009年度 PHD協会研修生がコープこうべで研修

アジア・南太平洋地域の農村・漁村から、PHD協会が研修生を日本に招き、1年間、農業・保健衛生・教育などの研修を行います。コープこうべもこの研修を支援し、毎年、協同組合学習や環境学習、施設見学やグループ運営の研修などを行っています。

●第1回目(10月28日(水)) 協同組合学習と環境共生型の農業

協同学苑史料館で説明を聞く研修生協同学苑史料館で説明を聞く研修生

(1)協同学苑での「協同組合とは何か」をテーマにした学習と史料館の見学 (2)エコファームの見学を行いました。

一行は、イギリスのロッヂデール生協から生活協同組合の成り立ちやその時代に果たした役割についての説明を聞いたほか、賀川豊彦のDVDも視聴。賀川豊彦の生き様を学んだ研修生の一人は「賀川豊彦に会って話をしたい。僕の国では彼のような働きがとても必要だ。会って学びたかった」と語りました。

 

エコファームを見学する研修生エコファームを見学する研修生

また、土づくりセンターの見学では、牛ふんや野菜くずの配合比率や、できあがった堆肥の栄養バランスを尋ねるなど、真剣に学習していました。この日の研修には、ユニセフスタディツアーに参加した組合員さん2人と平和担当の組合員理事も参加、研修生は、まるでお母さんたちに囲まれたように、楽しく交流しながら、なごやかに学習することができました。

●第2回目(12月8日(火)) 住民組織について~組合員組織「食育くらぶ」~

食育くらぶの活動紹介を聞く研修生食育くらぶの活動紹介を聞く研修生

コープ活動サポートセンター姫路に登録している3つの「食育くらぶ」との研修交流を行いました。第6地区選出の丸山理事が研修生の母国語であいさつ。「ミンガラバー」(ミャンマー)「スラマット シアング」(インドネシア)「ナマステ」(ネパール)と語り始めると、緊張気味だった研修生の顔にも笑顔がうかびました。続いて、それぞれの食育くらぶが、子どもたちに食べ物の大切さを学んでほしいと活動している様子を、パネルや写真を使って紹介しました。研修生から「活動で大切にしていることは?」との問いに「子どもたちが興味をもって学べるように、楽しさを大事にしている」、「グループが長続きするために大事なことは?」との問いには「リーダーが何もかも抱え込まないで、メンバーそれぞれの長所を生かして分担すること」など、日々の活動に直結したやりとりが行われました。

●第3回目(2月9日(火)) 環境と食の安全

食品工場の廃棄物処理施設の前で食品工場の廃棄物処理施設の前で

第3回目は(1)六甲アイランド食品工場見学(2)商品検査センター見学を行いました。
食品工場では、製造ラインと廃棄物処理施設を見学。研修生たちは、24時間体制で稼動する工場の設備や、働く人々の多さにびっくりしていました。また廃棄物処理施設では食品廃棄物の約96%を工場内で処理、残りも家畜飼料として利用されていることに感心したようすでした。

商品検査センターで手の細菌検査商品検査センターで手の細菌検査

商品検査センターでは、残留農薬検査や細菌検査、衣料品や家庭用品の検査の様子を聞いたほか、実際に手洗い前後の細菌数の測定もしてもらい、手洗いの大切さを数値で知ることができました。

 

●研修をふりかえって

3回の研修を終え、研修生たちと振り返りを行いました。
研修生から、「元気な体はまず食べ物から。食べ物を作る農業の大切さを実感した」「一人よりいろんな意見を出し合ってグループで活動するほうが、勉強になる。そして続けていくことが大切」「母子保健は一人ではできない。地域でグループを作って取り組むことが大切」と、協同の大切さを感じ取ってくれたようです。

●研修受け入れを広く伝える取り組み

09recep_photo06.jpg 「平和企画の会」で、研修報告を行う研修生

これらの活動を、組合員さんに広く伝え、ユニセフスタディツアーに参加した組合員さんや、食育くらぶの活動を行う組合員さん約15人との研修交流を設定しました。

2月15日(月)には、組合員と組合員理事で構成される「平和企画の会」で研修報告を行ないました。PHD協会の高垣さんから、PHD協会の活動の考え方や、さまざま個人・団体の協力により行われている研修事業を紹介するとともに、研修生一人ひとりが、日本語で、自分たちの村でのくらしや、日本での研修で学んだことを報告しました。

これらの取り組みを通じて、一人でも多くの組合員と研修生が直接交流することができ、お互いの国を知り、思いやる気持ちが生まれるきっかけとなったのではないかと考えています。