コープこうべの平和・国際活動

生活協同組合コープこうべ

PHD研修生の受け入れ

報告

2008年度 PHD協会研修生がコープこうべで研修

アジア・南太平洋地域の農村・漁村から、PHD協会が研修生を日本に招き、1年間、農業・保健衛生・教育などの研修を行っています。コープこうべもこの研修を支援し、毎年、協同組合学習や環境学習、施設見学やワーカーズコレクティブの研修などを行っていました。

●第1回目(11月7日(金))店舗・エコファーム・協同学苑見学と協同組合学習

出荷用の大根を手にする研修生(エコファーム)出荷用の大根を手にする研修生(エコファーム)

(1)コープ甲南の店舗と組合員まつりの見学(2)エコファームの見学(3)協同学苑での「協同組合とは何か」をテーマに学習と史料館の見学を行いました。
コープ甲南では、省エネ・環境配慮・バリアフリーの店づくりを学んだほか、組合員まつりでコープ委員のみなさんに迎えられ、"組合員が組合員に伝えていく"生協の組合員活動のあり方を実感することができました。

史料館の説明を受ける(協同学苑) 史料館の説明を受ける(協同学苑)

エコファームでは店の残渣を利用した堆肥づくりや土づくり・野菜づくりという循環型農業について、また、協同学苑では、ロッヂデールの組合が作られた当時の時代背景や社会事情にふれながら、協同組合の歴史について学びました。

 

●第2回目(1月29日(木)) 環境学習

食品工場のメタン発酵施設の前で熱心に説明を聞く研修生 食品工場のメタン発酵施設の前で熱心に説明を聞く研修生

(1)食品工場見学(2)コープこうべの環境の取り組み学習(3)アースくらぶとの交流を行いました。
食品工場では、製造ラインや工場内の廃棄物の99%をエネルギーに再利用する循環システムを見学しました。また、コープこうべの環境の取り組みの学習を通じて、研修生は自分の国をふりかえりながら、「ゴミを出さない工夫をすることや、ゴミは出す前に分別することが大切だとわかった。」と話していました。

アースくらぶのリーダーさんと一緒に牛乳パックで作ったゲームを楽しむ研修生アースくらぶのリーダーさんと一緒に牛乳パックで作ったゲームを楽しむ研修生

「アースくらぶ」からは、環境の大切さを多くの人に楽しく知ってもらう活動について紹介を受けました。この場では、環境のみならず、研修生の国々の食べ物・料理・暮らしぶりにまで話が広がりました。"教えてもらう"立場から"紹介する"立場になった研修生たちは、生き生きと自分の村でのくらしを語り、講師役の組合員さんにとっても、ささやかながら、心あたたまる国際交流の場となりました。

第3回目(2月27日(金)) 商品検査センター・ワーカーズコレクティブ学習

残留農薬などの検査内容を聞く研修生残留農薬などの検査内容を聞く研修生

(1)商品検査センター見学(2)ワーカーズコレクティブの学習を行いました。
商品検査センターでは、「食の安全の取り組み」の歴史や、現在、行われている検査内容について、また、農業を学ぶ研修生のために、農薬の検査については時間をかけて説明を受けました。次に、実際にワーカーズコレクティブの形で10数年活動しているグループから、みんなで出資し、役割を交代しながら、事業を続けているしくみについて説明を受けました。帰国後、グループを作って、有機農業を行いたいと考える研修生にとっては、全員が公平な立場で続けていくことの難しさや楽しさについても話を聞けたことが有意義だったようです。

研修をふりかえって

3回の研修を終え、研修生たちと振り返りを行いました。
研修生から、「農作業とちがって言葉で聞く勉強はとても難しい。けれども、コープの勉強で、今のミャンマーは、生協ができたころのようだ」「コープでは、野菜も肉もいろいろ調べている。インドネシアでは、このように調べることはできない。でも、安全な食べ物はとても大切なこと。安全な野菜を作りたい」といった感想が聞かれました。さらに、「なぜ、コープに商品検査センターがあると思いますか」と質問をしたところ、研修生は「コープはみんなでお金を出し合って安全な食べ物を買えるようにするところ。コープなら安全だとメンバー(組合員)の人は思っている。検査センターがなかったらコープじゃない。検査センターがなくなったら、コープはつぶれると思う」と、深い理解を示していました。

研修受け入れを広く伝える取り組み

講師の藤野さん講師の藤野さん

これらの活動を、広く伝えるために、12月13日(土)には「平和学習会 私の国際協力」のテーマで学習会を開催、約30人が参加しました。講師のPHD協会の総主事代行・藤野さんは、故・岩村昇医師の提唱により始まったPHD協会の活動を紹介。「大切なのは、物資の支援でなく人材育成、それも、自分たちの地域の問題を地域の人々で組織的に協力し合って解決できることが望ましい」「日本は、たくさんの国や地域に支えられて、国際社会の関係の中で生きていることを、日々のくらしの中で感じて、考えて行動してほしい。社会を変えていく組織であるコープは、その活動ができる」と語りました。